こんにちは。今回は、Canon EOS R6を数日レンタルしてみた感想をまとめようと思います。
なぜEOS R6なのかというと、
- R6はオートフォーカスがメチャクチャ良いらしい
- フルサイズ機って実際どれくらい違うものなのか比較してみたい(FUJIFILMあるある)
- (Z6購入記事で書いている)遠景のディテール問題について確認したい
以上3つの理由があってレンタルしてみました。本格的に写真にはまったのはFUJIFILM X-T3を購入してからなんですが、実は、その前に登山を始めたばかりの頃、キャノンの高級コンデジであるPowerShot G1X markIIIを所持していました。APS-Cセンサー搭載で10万円くらいしたと思いますが、F値・シャッタースピード・ISO感度も全く知らず、勉強はしたものの全く使いこなせていませんでした。たぶん自分のせいなんですが、どうしても写りがしっくりこなくて、写真をしっかり撮りたいと思った時に手放してX-T3を購入しました。そんな体験から、なんとなく風景写真撮るならニコンにしたいと思っていたにも関わらず、AF性能とか、逆にキャノンの写りとか今あらためてどうなんだろうってことでEOS R6にしました。
この記事では、FUJIFILM X-T4ユーザーがキャノンEOS R6を使用した感想と簡単な比較をまとめています。カメラ初心者のため専門的な比較ではありませんので、一個人の感想として受け止めてください。
EOS R6のスペックとX-T4との比較
EOS R6 | X-T4 | |
センサー | フルサイズ | APS-C |
有効画素数 | 2010万画素 | 2610万画素 |
撮影感度 | 標準:ISO 100〜102400 | 標準:ISO 160〜12800 |
ファインダー | 約369万ドット | 約369万ドット |
液晶モニター | 3型162万ドット | 3型162万ドット |
シャッタースピード | 電子:1/8000秒~ 電子先幕・メカニカル:1/8000秒~ | 電子:1/32000秒~ 電子先幕・メカニカル:1/8000秒~ |
スロット | ダブルスロット SDカード×2 | ダブルスロット SDカード×2 |
防塵防滴 | ○ | ○ |
手振れ補正 | ○ | ○ |
モニタ | バリアングル液晶 | バリアングル液晶 |
質量 | 680g(バッテリー、カード含む) | 607g(バッテリー、カード含む) |
他にもいろいろありますけどカット!
R6はフルサイズセンサー搭載の低画素機、好感度に強く、連写性能も高いので動体撮影にも強いと思っています。どちらもバリアングル液晶で、モニターのスペックも同等です。動画スペックはどちらも4K60P可能。スペックだけ比べるとX-T4のコスパはすごいですね。10万円以上安い。
EOS R6+RF 24-105mm F4-7.1 IS STMを使ってみた感想
まずはいきなり感想から言うと、数日しかレンタルできませんでしたが、すごく良かったです!
今回のレンタルでは、EOS R6とキットズームであるRF 24-105mm F4-7.1 IS STMのセットでした。RF レンズのこと詳しく調べていなかったのですが、24−105mmの小三元ズーム(F4通し)があることは知っていたので、てっきりそのレンズかと思っていた自分は、ズームするとF値が上がってしまうし、F値は小さくならないしで、いきなりつまずきました(笑)
手振れ補正もばっちりで↑1/5秒でも問題なし。手振れ補正はX-T3→X-T4にして解決してるけど。X-T4よりも効いているような印象がありますが、厳密に比べていないので断言はできません。公称最大8.0段はダテじゃないということですかね(X-T4は6.5段)。
なんてことない写真しか撮れませんでしたが、キットレンズでも写りは十分に綺麗。そして、ここには載せられませんが、マスクをした子供たちや後ろ姿でもピントを合わせてくれて、自分の使い方でAFには不満ありませんでした。X-T4だとマスクしてしまうと顔認識が全然こないので、その点はR6のほうが良かったです。
キャノンは人肌が綺麗と言われていると思いますが、自分には正直よくわからんと思っていました。そんなこと言っても撮り方で変わるでしょ、富士フイルムも綺麗だし、と思っていました。でも、後でR6で撮影した子供たちの写真をみていたら、何となくよくわからないんだけど綺麗って思ったんです。なんか肌が綺麗な色に写っている気がして。光の状況とか、ホワイトバランスとかでも変わると思いますが、ちょっと赤みがかった感じなんですかね。言葉にできないのがもどかしいです。
X-T4と比較
撮影設定や画角をある程度合わせて撮り比べました。
EOS R6の方が濃いめの写りになっています。露出の問題でもありそうです。色味の違いは思ったほど感じません。ISO感度はどちらも640に設定しました。というのも、X-T4のダイナミックレンジを400%に設定したからです。始めはダイナミックレンジ100%、ISO160にしましたが、空の諧調がEOS R6に比べると白飛びしがちというか滑らかさが劣る印象でした。そういうところがセンサーサイズの違いなのかなと感じたわけですが、ダイナミックレンジを400%にしたら上の写真のようにEOS R6と遜色ない感じになったのです。
シャドウ部分をわざと明るくして比べてみました。元の画像は↓
何となく湖面や空の階調がR6の方が幅があるような印象ですね。
シャドウをLightroomで持ち上げます↓。
ブロックの部分を拡大してみます。
比べてみるとEOS R6の方がくっきりしています。X-T4の方でも十分ではありますけどね。
別の画像も比べてみました。
元の画像↓
Lightroomでシャドウを持ち上げます。
右下の歩道を拡大してみます。
EOS R6のほうがくっきりとしています。ノイズも少ないです。ここまで極端にシャドウを持ち上げることはないですけど、高感度に強い低画素フルサイズ機とAPS-C機で比べれば違いは出ても仕方がないですよね。
EOS R6をレンタルした感想
PowerShot G1X markIII以来のキャノン製カメラでしたが、結果としては使ってみて満足でした。
自分は風景と家族写真用途ですが、特に家族写真を見返してみると、写りがなんか良いと感じるのと、AFがしっかりしているのでマスクしていてもピントがしっかり合っている写真が多かったです。
子供撮影でピンボケは致命的ですよね。一瞬の表情を逃したくない。最近は子供を撮る時に、XF 35mmF1.4(FUJIFILMの神レンズ、AFが遅い)を使っていたこともありますが、AFが合っているように見えて撮影したけど、見直すとピントが合ってないことが結構あってガッカリ、ということも少なからずありました。さらに、マスクしていると顔認識してくれないことが多いです。
その点R6は、マスクしていてもX-T4より認識してくれた気がします。認識していればピントが合っていなくてがっかりということもほぼありませんでした。これは惹かれる。
では買い換えるか? と言ったら?
正直、キャノンよかったです。AFが良い。でも高い。なのでひとまずFUJIFILMをやめることはないと思いました。やっぱりFUJIFILMの色は好きですし、シャドウのノイズとか解像度かと重箱の隅を比べてみましたが、撮り比べて思ったのは、X-T4もそんな負けてないよと。
あと、FUJIFILMは動画もフィルムシミュレーションで色味を大きく変えられるのが良いです。動画の色味をいじったりというのは全然やらないので、FUJIFILMだとフィルムシミュレーションを変えることで簡単に動画の色味も変えられるという利点があります。
結論。EOS R6はすごく良いカメラ!欲しい。
ただ、これからもFUJIFILMを使い続けようという結論になりました。
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と思ったのも束の間でこうなるという・・・
中古のZ6のお値段みてたら欲望に勝てませんでした。キャノンじゃないんかというツッコミも自分に入れつつ、物欲ばかりじゃなく、写真に力を入れていきたいですね。では。
ニコンZ6を購入した感想は別記事にまとめていますので良ければ読んでみて下さい!
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