【登山】紅葉(終わりかけ)の浅間山。車坂峠から前掛山へ。

登山

2021年11月上旬、群馬県と長野県の境にある浅間山に登ってきました。非常に美しい形をした山で軽井沢から眺めたその姿に感動した記憶があります。夏はお花などの高山植物、秋にはカラマツの異次元な紅葉、冬は雪が降りかかってガトーショコラになったりと、1年中楽しめる山です。浅間山は現在も噴火を繰り返す活火山のため、噴火警戒レベルによって立ち入り禁止エリアが定められています。登山時点での噴火警戒レベルは1と最も低いレベルでしたので、浅間山の最高到達地点である前掛山(2524m)まで登ってきました。

浅間山について

浅間山は群馬県と長野県の境に位置する山で、長野県側の麓には軽井沢があります。噴火警戒レベルは気象庁のホームページなどで確認できます。噴火警戒レベルリーフレットも見ることができ、リーフレットに登山道と行動規制範囲のイラストが載っていて、わかりやすいので参考にして下さい。

登山コース

今回のコースは、車坂峠から草すべりを通って前掛山に登るルートで行きました。

<コース概要>
総距離 約11.8km /累積標高差 約1350m、コースタイム 6時間40分
前掛山への登山コースは他に、浅間山荘登山口から火山館を経由して前掛山に登るコースがあります。コースタイムはほぼ同じです。車坂峠からのコースの方が、黒斑山などの外輪山を周回したりバリエーションが選択できます。また、登山口の駐車場が、浅間山荘口は車中泊禁止で、無料駐車場は7時かららしく、日の出前から行動して途中で日の出を見たかったため、車坂峠から登ることにしました。

登山記録

登山口駐車場近くのトイレが利用可能ということだったので、登山口で車中泊することにして、佐久平PAでトイレを済ませてから、夜中のうちに高峰高原ビジターセンター前の駐車場に到着しました。すぐ手前の高峰高原ホテル前に駐車しないように注意しましょう。ビジターセンターの奥に30台くらい?の駐車場があります。

駐車場に着くとあたりは不安なほどガッスガスでしたが、晴れ予報を信じて就寝。日の出が6時過ぎのため、5時過ぎに出発しました。駐車場と高峰高原ホテルの間に公衆トイレがあり、電気もついていたため登山前に寄ってみたら、コロナの影響で利用不可。ピンチです。実は昨冬も閉まっていたんですが、冬だからだと思っていました。このまま出発したら浅間山どころではありません。市街に戻るしかないのか。ダメ元でホテルに行ってみたら、入り口が空いており、トイレ利用のお金を払って1階のトイレをお借りしました。本当にありがとうございます。

5時30分 登山開始! まずはトーミの頭を目指して暗闇の中出発

車坂峠登山口から登山開始です。いきなり表コースと中コースの分岐があります。中コースは樹林帯を通るルートで、表コースを選択しました。

(X-T4 + TAMRON 18-300mmF3.5-6.3, f3.5, SS 1/40, ISO 3200)

暗闇の中登り始めて30分、6時頃になって徐々に空が明るくなってきました。周りを見ると快晴の空にたっぷりの雲海が広がっています。雲海に浮かぶ八ヶ岳。南八ヶ岳の頭には雪。

(X-T4 + TAMRON 18-300mmF3.5-6.3, f4, SS 1/125, ISO 1600)
(X-T4 + TAMRON 18-300mmF3.5-6.3, f3.5, SS 1/125, ISO 400)

後ろには遥か彼方に雲海に浮かぶ北アルプスの山々が見えます。ブルーアワーの美しい空はいつ見ても気持ちいい。早く浅間山が見たくて少しペースを上げました。

(X-T4 + TAMRON 18-300mmF3.5-6.3, f5.0, SS 1/180, ISO 160)

6:30 浅間山現る!

出発から約1時間、槍ヶ鞘の手前でついに浅間山が顔を出してくれました。

(X-T4 + TAMRON 18-300mmF3.5-6.3, f4.0, SS 1/160, ISO 160)

そして6時30分過ぎ、「槍ヶ鞘」に到着!

(X-T4 + TAMRON 18-300mmF3.5-6.3, f8.0, SS 1/200, ISO 160)

思いっきり逆光で空の白飛びを抑えると真っ黒!朝日に輝く浅間山に会うことはできましたが、写真としてはなかなか厳しかったです。実際はもっと感動しました。これは写真の腕の問題ですね。残念。

そしてさらに歩くこと10分で「トーミの頭」に到着。ここは浅間山が一望できるポイントで、黒斑山コースのハイライトと言えます。黒斑山山頂はここから少し歩いたところですが、ここまででも十分に感動できます。家族連れも楽しめるコースで、実際に帰りには小学生未満の小さい子も結構いました。

かなり強い光が入ってきて盛大にゴーストがでています。撮ってる時は全然気にしていないという。浅間山山頂の雪はほとんどなし。眼下にはカラマツの紅葉が輝いていました。上から見てもちょっとピークは過ぎているかなという印象でした。
外輪山の景色も独特。ここで満足した気持ちになり、ゆっくりご飯食べて帰ろうかな、なんて一瞬思ってしまいました。

御嶽山と美ヶ原
槍ヶ岳と穂高
乗鞍岳

トーミの頭からは八ヶ岳から北アルプスまで一望できます。自身初の望遠レンズでこれでもかとアップして撮りました。TAMRON 18-300mm買って良かった。

いざ、前掛山へ!

さすがにまだ1時間しか歩いてなくて体力も余っているので、前掛山を目指します。草すべりの急坂を降りてまっすぐ目指すコース外輪山を周回してJバンドから前掛山を目指すコースがありますが、まっすぐ草すべりを降りて向かいました。

トーミの頭のすぐ先に分岐があります
草すべり

上の画像で分かりにくいかもしれませんが、この草すべりはかなりの急坂です。崖みたいな急坂を九十九折りにひたすら下ります。これ登ったら地獄だよな、とこの時は他人事みたいに考えていました・・・

浅間山全体をみるなら草すべりからのアングルがベストだと思います。それにしても気持ちがいい。
さらに進むと火山館コースとの合流地点である湯の平口に到着します。ここから火山館コースを5分くらい下ると火山館がありトイレをお借りできるので、立ち寄ることにしました。ちなみに前掛山登山時はヘルメット推奨ですが、忘れた方は火山館でお借りできます。館長不在時はトイレもヘルメットもお借りできないようなので、小諸市オフィシャルサイトなどで確認してください。

火山館自体の写真忘れました。こちらのトイレは館長さんに声をかけてからお借りするスタイルです。
さあ、トイレも済ませたし前掛山登頂を目指します!

賽の河原分岐までは静かな樹林帯歩き。ここからJバンドを経由して外輪山を周回することも出来ます。

ピークの過ぎたカラマツを抜けると素晴らしい景色が広がります。この外輪山の独特の景色と一面に広がるカラマツ。他では味わえない独特の世界。紅葉のピークだったらさらに感動ですね。でも十分に綺麗で感動しました。

ほんとはぐるっと周囲を囲んでいるので一直線ではないですが、パノラマ合成してみました。

そしていよいよ登山道は火山特有の草木のない岩ゾーンに突入します。ここは上の方になると結構急登で、石ころがたくさん転がってるので落石させないか非常に気を使いました。

ついに前掛山山頂に到着!

 火山館を出発してから約1時間45分、ついに前掛山に登りました。火口に沿ってぐるりと回って山頂です。

山頂にはシェルターあり。火口のようなとこをぐるっと回って山頂に向かいます。

さらに中心には煙を上げる浅間山火口、こちらが本来の浅間山の山頂になります。

前掛山登頂!風は穏やかで最高の天気の下ここまで来られました。この先に休憩できるスペースがあったため、天気は最高だし風もほとんど吹いていないし、山頂で昼食をとることにしました。

テント泊用に軽量化のため導入した固形燃料。日帰りだから軽量化する必要ないのに、なぜかこちらを持ってきてしまった。なかなかお湯が沸かず、あとから来た人のジェットボイルに抜かされる。
今日の昼食は、カレーメシ。山で食べるカレーは美味い。

下山開始。草すべりを登ったら修行だった

かなりまったりと過ごし名残惜しい気持ちでしたが下山開始です。

こういう感じでポツポツ生えている木が好きですね。
そして帰りは、賽の河原分岐からJバンド経由して外輪山を周回すると浅間山満喫コースという感じですが、性格的に登頂すると真っ直ぐ帰りたくなってしまうため、時間はそれほど変わらないと思いますが草すべりを登って帰ることにしました。が、この選択をめちゃくちゃ後悔しました…

この崖みたいな斜面を登ります。下ってきたから十分わかってるつもりでしたが、めちゃくちゃキツいです!登るものじゃない気がする。

正確ではないです

恐らく上のイラストのあたりが草すべりだと思います。壁のような外輪山を直登します。もう体力が尽きてしまい、何度も立ち止まり、浅間山を眺めるふりで自分に言い訳しながらゆっくり登りました。

登りきった時の感動は、明らかに前掛山登頂時よりも嬉しかったです。
家族連れで賑わうトーミの頭で少し休憩。槍が鞘の真下の斜面にカモシカがいました。こんなところまで登ってくるんですね。初めて見ました。教えてくれた男の子、ありがとう。言われなければ気づかなかったと思います。

ここで浅間山とお別れです。本当は中コースで帰ろうと思っていましたが、分岐はもっと手前で間違えて表コースで帰ってきました。おかげでカモシカに会えたし、良かったかな。

帰りはまっすぐに帰りましたが、登山口の高峰高原ホテルは日帰り入浴が利用できるので寄っても良かったなと思いました(朝トイレもお借りしたし)。また今度利用させていただこうと思います。
ちなみに浅間山のカラマツはピークを過ぎていましたが、高峰高原へのアクセスルートであるチェリーパークラインカラマツの紅葉がピークで、金色に輝いていてめちゃくちゃ綺麗でした!本当最後まで大満足の山行となりました。

最後に

紅葉の浅間山に車坂峠登山口から草すべり経由で登ってきました。紅葉のピークは過ぎていましたがここにしかない景色が広がっているのでオススメです。とにかく浅間山の雄大で美しい姿は一見の価値ありです。

  • 噴火警戒レベル1なら前掛山まで登るのがオススメ!
  • 前掛山へはヘルメットを忘れずに(被っていない人もいましたが、自己責任でお願いします)
  • 登山初心者や家族連れは黒斑山まででも十分にオススメ!

浅間山はバリバリの活火山ですから、事前にしっかりと火山活動状況を調べて安全登山を心掛けて楽しんでください!では!

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