2021年12月下旬。クリスマスの寒波直後に群馬県の赤城山(1828m)に行きました。久々の冬靴と12本爪アイゼンの慣らしになるべく軽めの雪山に行きたかったので、自宅から比較的近く、コースタイムが短めで、ルートの難易度が高くないという絶好の条件が揃った赤城山を選びました。
冬の赤城山は雪山入門の山としても有名で、12本爪アイゼンのデビューにぴったりな山です。ピッケルは必要なく、ほとんどの人が持参していませんでした。(冬季登山は積雪や凍結のコンディションによって必要な装備や難易度が大きく変化するため、事前にコースコンディションの確認をしましょう)
今回はNikon Z6を購入して初めての登山の機会なので、Nikon Z6とZマウントで唯一所有しているNIKKOR Z 20mm f/1.8 Sの組み合わせで行ってきました。
赤城山って?
赤城山は群馬県にある山で、日本百名山の一つです。赤城山という名前のピークはなくて、黒檜山(くろびさん)、駒ケ岳、地蔵岳、荒山、鍋割山、鈴ヶ岳、長七郎山などからなる山々の総称です。黒檜山が最高峰で1828mです。黒檜山の麓にはカルデラ湖である大沼が広がり、大沼に飛び出した島に赤城神社があります。
赤城山は複数の登山コースがあり、どれも標高差はそれほどなくコースタイムは短めで、ハイキングを楽しんだり、付近の湿原を散策したり、ワカサギ釣りをするなど観光地になっています。
今回の登山ルート
今回のルートは、黒檜山から駒ヶ岳まで周回するコースで行きました。逆回り(反時計回り)もできますけど、進行方向が開けていて最高に気持ちが良かったので時計回りの方が良いかもしれません。
<コース概要>
コースタイム:4時間5分/総距離:4.9km/累積標高差:585m
おのこ駐車場からスタートし、湖畔を歩いて黒檜山登山口から黒檜山に登って、駒ヶ岳を周回して駐車場に戻るルートです。周回してもコースタイムは短く標高差もそれほどないため手軽に雪山が楽しめるコースになります。もちろん積雪量や凍結などの状態によってお手軽ではなくなってしまうのが雪山ですので、登山の直前にコンディションを確認して下さい。
駐車場は冬季はおのこ駐車場に停めるのが一般的なのかと思います。黒檜山登山口駐車場や駒ヶ岳登山口駐車場も道沿いにありますが、自分が行った時は雪が積もっていて誰も停めていませんでした。
おのこ駐車場から登山スタート!
直前までクリスマス頃に到来した寒波が居座っており、当日朝もかなり冷え込む予報でした。今シーズン初の雪山を目指して赤城山を車で登り始めると、路面が氷のようにツルツルのアイスバーン。急カーブでちょっとタイヤが滑ったりして、雪山に来ていることを実感。
午前6時過ぎにおのこ駐車場に到着。まだ日の出前で、早過ぎる到着。初心者は雪山に一番乗りしてはいけません。
車の温度計を見たら−15℃!!寒い!というか冷たい!!まだ2、3台しか先行者が来ておらず、準備している人もいなかったのでもう少し明るくなるのを待ちます。
おのこ駐車場には24時間使えるトイレがありますので安心。徐々に空も明るくなってきたので準備をして出発です。天気は快晴の模様。風もあまりなさそうです。
こちらが黒檜山の麓にひろがる大沼。右に見えるのが赤城神社とそれに続く啄木鳥橋。
まだ早いので寄り道します。この橋は老朽化により渡ることはできず、改修が予定されているそうです。
赤城神社にも少し立ち寄りました。
道路沿いに湖畔を歩いていくと、黒檜山登山口に到着です。ここで12本爪アイゼンを装着しました。
自分が履いている冬靴は、SCARPAのモンブランプロGTXで、アイゼンはGRIVELのエアーテック・オーマチックSPです。両者とも久しぶりの登場ですし、前日時間がなくてノーチェックで持ってきたので不安でしたが、問題ないようでした(命に関わりますので、事前によくチェックしましょう。。。)。
20分ほど登ると猫岩というポイントに着きます。ここからは大沼が一望できます。
霧氷が青空に映えて綺麗です。
さらに30分ほど登ると↑の看板が。大沼を挟んだ対岸のアンテナが建っている山の左奥に富士山がくっきり見えました。広角のため富士山が小さすぎて写真ではほぼ見えませんね。肉眼でははっきり見えます。
ここから斜度が上がって一気に山頂の高さまで登ります。
40分くらいかけて登り切ると黒檜山と駒ヶ岳との分岐に到着。急登ですがそれほど距離もなく辛くはないです。まずは黒檜山山頂方向に進みます。
フカフカの雪ゾーンでめちゃくちゃ気持ち良い。最高すぎて油断して、少し出っ張ってる岩に躓いて思いっきりダイブしました。雪山では必ずダイブしている相当危険なヤツです。すぐ横におじさんがいて思わず苦笑い。
そして、あっという間に黒檜山山頂に到着!百名山の赤城山1828m、登頂です!
絶景スポットまで2分と言われたら行くしかありません。
絶景スポットからは尾瀬の山々から谷川連峰が見渡せます。右端の双耳峰が燧ヶ岳で至仏山、武尊山が正面に見えます。
谷川岳が左半分のどこかにあるはずです。
浅間山も見えます。今シーズンは冬期の谷川岳にも登りたいです。ひととり景色を楽しんだら駒ヶ岳に向かいます。
黒檜山山頂から少し歩くと鳥居があります。
駒ヶ岳へは一気に下ります。元階段ゾーン。
あの左奥のピークが駒ヶ岳、なはずです。
一気に下ってから最後の登り返しは全然キツくないので安心しました。
駒ヶ岳に登頂!
この山頂もメチャクチャ眺望良くて気持ちいいです。
眼下には大沼が広がります。真冬には凍結しますが、さすがにまだまだ端っこだけです。
山頂の眺望を楽しんだら下山開始です。
視界が開けていて最高に気持ち良かったです。
さらに周回するルートと駐車場に下りる分岐点から長い階段ゾーン。ここから雪が少なくなり、階段を下ってから12本爪アイゼンを外してチェーンスパイクに切り替えました。足が軽い!
チェーンスパイクで身軽になったのでペースアップして下山しました。
久しぶりの雪山を楽しめた赤城山
というわけで、今回は今シーズンの雪山始めに群馬県の百名山・赤城山に行きました。天気が良くてコンディションが良かったので、とにかく気持ちよく楽しめました。
赤城山は、雪山登山の入門として有名ですが、本当にその通りだと思います。冬靴と12本爪アイゼンで登るだけで結構疲れるので、これくらいのコースでしっかりと基本を確認できると良いですね。
自分は今だにアイゼンを引っ掛けて転倒しそうになったりしているので、引き続き安全を心掛けて練習していきたいです。
最後に、今回初めてNikon Z6を持っていきましたが、安心の堅牢性で、雪にまみれて使っても心配ないのが良いですね。FUJIFILMのXシリーズもその点は心配ないですけど。肝心の写りに関しては、非常にくっきりクリアな写りだなという印象です。それがニコンに求めていたものなので、とても満足しています。
NIKKOR Z 20mm f/1.8も非常にクリアな写りのレンズなのかなという印象です。いかんせん素人でその辺はなんとなくの印象でしか語れませんが、逆光耐性もさすがなので安心して撮れましたね。
というわけで、今シーズン初の雪山は赤城山に登って大満足の山行でした。引き続き安全第一で雪山を楽しみたいです。
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